宇宙の正社員転職@iac2017

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会社のセクハラと闘った私が語る、 悩んでいる人に読んでほしい記事

封建的な縦社会の中で、男尊女卑の男社会の中で、不当で不快な経験をしながら日々懸命に職務に励んでいる老若男女の労働者の皆様。
私がこれまでの人生で経験した、セクハラについてご紹介すると共に、「悩まずに戦う」コツ、楽しく働ける職場環境の作り方などご紹介したいと思います。


職場のセクハラは見過ごすべきではない

私が人生で初めてセクハラを受けた職場は、日本の複数の省庁からキャリア官僚が出向するパリの国際機関においてでした。これまで近づきがたい、と男性には敬遠されることの多かった私ですが、パリという日本を離れた土地にいると、日本人駐在男性にとってはフランス人女性より近づきやすい存在と映ったのでしょう、一人の男が仕事以外の目的でちょっかいをかけてきました。

その男は東大法学部卒、日本の某省庁のキャリア官僚で私とさほど年も変わらず、某県知事のお嬢様を奥様に持つ新婚の既婚者でした。キャリア官僚の駐在職員が多いこの職場ですが、この男は最初から悪目立ちしていました。
パリ赴任になって何を勘違いしたのか、イケメンでもないアラサーのこの男は、毎日ダンディハットにステッキを携えてお洒落モードで出勤。庶務を担当するフランス人男性職員を顎でこき使い、その職員を名前でなく苗字で呼び捨てにするなど、「何様?」と周囲から顰蹙を買っていました。


そう、セクハラする男は「どこか変」なオーラを既に持っていることが多いのです。外に見えなくても内面に隠れている場合も多々あるので、その辺を日ごろの行動から見極めましょう。

さて、ある日その勘違い男と仕事を一緒にしたため、その労をねぎらうためなのか、勤務後食事に誘われました。
当時私は独身でしたが、今まで同僚や上司の男性と食事をしたことは多々あり、仕事仲間としての食事で何も問題が起きることは一度もありませんでした。
が、その男は違っていました。

予約してあったパリの高級レストランで、席に着くなり私を「くどき」始めました。その様子は頭や体をくねらせ、手をもじもじさせ、ピエロのように滑稽で、周囲のフランス人もクスクス嘲笑していました。「キモイ男だ」と思いつつも、同僚のよしみで美味しい料理に神経を集中させ、その場をやり過ごしました。

夜も遅く居住地区も同じなため、食事後タクシーで送ってもらいましたが、家の近くでタクシーから降りる際、さらに気味の悪い言葉を発しました。
男「XXさんの家に行きたいな~」
私「とっとと帰れ」とは言いませんでしたが、
「ではまた明日」と笑顔で退散。

タクシーはその場を去ったのですが、20メートルほど走ったあとタクシーが止まり、車からその男が飛び出してきて信号待ちしている私に駆け寄ってきました。そして一言、
男「今からXXさんの家にいっていいですか?」
私もすかさず、「奥様が家で待ってますよ」と一蹴。

これって、いわゆる不倫を持ちかけてきたってことです。一人暮らしの独身女性という弱い立場につけこんで。人生初の「おぞましい」セクハラ経験でした。
人として、女としての人権を踏みにじられた気がしました。

ここで気の弱い女性、相手を思いやる優しい女性なら、家に通してお茶でもあげて、そして襲われて「同意だった」などと反論されて敗訴に持ち込まれるパターンでしょう。
フランスで「異議申し立て・訴訟の女王」と言われているわたくしにそんな戦術は通用しません。
フランス版「花咲舞が黙っていない」の抗議方法をご紹介します。


職場のセクハラに立ち向かう

さて、この世にも恐ろしいセクハラの初体験をした私が、翌日職場で最初に行ったことは、全職員に昨日の出来事を全て言いふらすことでした。
元々男は職場でも嫌われ者でしたから、職員の反応は一様に「気持ち悪っ」といったもので皆さん私を「かわいそう」と味方になってくれました。

これが発端になってか、他の複数のフランス人女性職員たちも「私もよく胸元を覗き込まれる」「デートに誘われた」と口々に不満をこぼし始めました。これがいわゆる「#me too」効果ですね。
男女関係に詳しいあるフランス人の女性職員は「この男、(不倫をそそのかす行為は)これが初めてじゃないわよ」と分析しました。「奥様はいい人なのに可哀想」とも…。

次に私が行った抗議は、男の派遣元である日本の本省の担当局長、課長、人事課長は元より、省庁の実質トップの事務次官、大臣官房、審議官宛てに、彼の行為を糾弾する抗議手紙を送りつけました。私の事案だけでなく、フランス現地女性職員も被害に遭っている旨を強調し、男の処分を要求しました。

省庁トップである大臣はこの手の問題は秘書室で処理され目を通さないとわかっているので、手紙は出しませんでしたが、この省庁の元大臣は私の叔父の親友なので、直接抗議も検討しましたが、こんな些事で手を煩わせるのは遠慮しました。
また、フランス現地の勤務先である国際機関の代表である所長に直接抗議しなかったのは、所長も本省からの「派遣者」であり処分の権限はないからです。

その後、私の抗議は本省を通じて勤務先の国際機関の代表者に通達され、所長と面会することになり、加害男への注意勧告と職場環境の改善を約束いただきました。そしてその加害男は任期を待って日本に帰って行きました。正式な抗議手紙以外にも、男と同省のキャリア官僚や他省庁の同期の官僚の友人たちにも、彼の悪行の噂を振りまきました。
彼の性癖は本能的な病気なので、今も女性相手においたを繰り返しているかもしれませんが、本省内で「浮気男」というレッテルは張られ、彼の未来のステップアップにおいて妨げになることは間違いないでしょう。

つまり言いたいこととしては、処分の権限がある人に密告(できるなら直訴)するべしということです。周りの女の子に相談しても、仲間から一切情報が出ず、耐え忍ぶだけです!


セクハラを防ぐ方法、相談する場所は?

味方となる同僚や上司を確保する!

私のケースは法的に訴えたわけではないので、自己満足的な処置にすぎないかもしれませんが、同僚や上司を味方につけることで、ストレスを発散でき、快適な職場環境を維持できました。セクハラ、セクハラ、いじめの加害者は、孤立していたり、口答えしない消極的な労働者をターゲットにしがちです。
大切なことは、日ごろから万一のために味方になってくれる友人や同僚を持つことです。

 

ボイスレコーダーで録音するなど証拠集めをする!

上記でも書きましたが、パワハラ、セクハラ加害者は基本的に「変な奴」なのです。被害者に非があるわけではありません。加害者が上司であろうと遠慮などせず堂々と抗議すべきなのです。まずは同僚、上司に、そしてさらにその上司に相談しましょう。それでも解決できなければ、音声データや業務指示メールなどの証拠を集めて、社内の人事課やコンプライアンス相談窓口などに相談しましょう。その後の紛争展開のためにも、相談した日付や内容も記録します。相談で解決されなかった場合は、セクハラ内容を書面にして会社に送付しますが、その場合、簡易書留や内容証明郵便など、送付・受理を証明できるサービスを利用して下さい。
 

全国の労働基準監督署に相談する!

そこでも改善ができなければ公共機関に抗議・相談すればいいでしょう。身近なところで全国各地に設置されている「労働基準監督署」に出向き、署内に設置されている「総合労働相談コーナー」という窓口で相談することです。社内での解決が難しく、第三者解決機関による解決が必要と判断された場合は、労働局長による助言・指導、あるいは、紛争調整員会によるあっせんのいずれかで解決を勧めてもらえます。
 

各都道府県の労働委員会を利用する!

各都道府県では、「労働相談情報センター」「労働センター」「総合労働事務所」といった労働相談窓口を設置しているので、各地域のホームページを参照し、無料で受け付けている電話やメールでの相談サービスを大いに利用しましょう。

 

厚生労働省に訴える!

労働基準監督署や労働委員会に相談しても効果がない場合は、同署を管轄する労働局に直接あるいは書面で訴え、それでも適切な改善が行われない場合は、厚生労働省に抗議文を出すといいでしょう。都道府県の労働局に相談する場合も、厚生労働省へ出した抗議文のコピーを持参すれば効果絶大です。市町村の役所は本省に弱いのです。
 

まとめ

仕事が生活の一部である労働者にとって、気持ちよく働ける職場環境は労働基本の一番重要な土台です。そんな職場に、例えささいな出来事であっても、パワハラ、セクハラ、いじめの事実があれば、見過ごして負け犬になることがあってはなりません。過ちを看過すれば次の被害者を生み、負の連鎖が尽きることはないからです。

労働基準法で定められた「職場における労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境を形成する」に反する行為、それによってストレスなどメンタルヘルスに支障を伴う場合、「労働安全衛生法第66条」によって、労働者は健康診断を受ける権利が与えられ、雇用側は労働者の快適な職場環境形成のためメンタルヘルス対策を行うことも義務付けられています。

職場における「パワハラ、セクハラ、いじめ」の被害に遭っている皆様、悪いのはあなたではありません。自分に何か問題があるのでは、などと閉じこもらずに「変な奴」である加害者を勇気を持って糾弾しましょう。そんなことで転職など考えず、相手を転職させてやりましょう。そんな「変な奴」を雇う職場に対しても、雇用側の義務を要求できる労働者の権利を大いに行使しましょう。