宇宙の正社員転職@iac2017

宇宙のように稼げる正社員転職の求人から宇宙レベルでレアな正社員転職内容まで、Astronautsの魂で広く深く紹介していきます♩

4月5日 今日のバイト日記(大阪王将)

お客様は神様です、という言葉がある。

初っ端から喧嘩腰かと思われそうであるが、私は1度もお客様を神様だと思ったことは無い。
神様が人間風情にお金をお支払いになるわけが無いし、そもそも神様がこんな一介のチェーン店に中華を食べにいらっしゃるはずがない。
上海の高級レストランにでも足をお運びになるだろう。紛れもなくお客様は人間なのである。
なので、お客様と私達店員は役割に差異はあれど立場に優劣は特に無いと考えている。

そんな考えであるから、私は「我こそは神だ」とでも言わんばかりにふんぞり返ってふてぶてしい態度をとる客が大嫌いである。

もちろん、この考えには賛否両論あるのだろうと思うので、この先はしがないゆとり世代アルバイターの愚痴、そして戯言だと思って読み進めて頂きたい。

今日、昼頃に1本の電話が掛かってきた。聞くと、小籠包をお持ち帰りしたいのだという。
しかし、あいにく当店ではお持ち帰り用の小籠包を取り扱っていなかった。
私が謝罪を添えてその旨を伝えるや否や、電話の向こうの男性は語気を荒げた。

「いや、ちゃうねん小籠包じゃないけどなんかあるやろそんな感じのヤツ」

「...?餃子かシュウマイでしょうか?」

「ちゃうわ、ワシがいっつも頼んどるヤツや!!!」

「......??失礼ですがお名前お伺いしてもよろしいでしょうか...?」

「もういいわ、お前じゃ話にならんわ、他のやつに変われや」

...支離滅裂である。
そもそも電話なので名乗ってくれないことには相手が誰なのかも分からない。
そんな中で常連感を出されても困惑が深まるばかりであった。

やむなく店長に電話をかわり、オーダーをとってもらった。
すると、どうやら電話の向こうの彼が頼もうとしていたのは「フヨウハイ」であった。

フヨウハイのどこが小籠包に似ているのだろうかと甚だ疑問ではあったが無事オーダーをとることは出来たのであった。

しかし、話はここで終わらなかった。

その男、商品を取りに店に現れるや否やレジにいる私を引っ捕まえて「早う商品」と凄んだのである。
そして会計が終わると「お前客に対して対応悪いなァ、二度と来るかこんな店」と吐き捨てて去っていった。

確かにこの客が言うことは一部正しかった。私は会計の間じゅう嫌悪感を顕にしている自覚があったし、目を眇め、明確な敵意を持って彼を睨みつけていた。
私の態度はあからさまに悪かったと言えるだろう。

だが、それがなんだというのだろう。

同等な人間同士のやり取り、お金と食事の交換取引の過程で相手に散々不遜な態度をとっておいて、なぜ自分には敬意を払ってもらえるなどと思ったのだろう。

人間関係というものは基本的に鏡のようなものなのだ、相手に敵意を向ければ敵意が帰ってくるのは至極当然のことではないだろうか。

しかし、現在の日本には店員はお客様にどんな理不尽な扱いをされても敬意を払うのが美徳とされている風習も確かにあり、私は精神が幼い故か、どうしてもそれに納得がいかないのであった。

傲岸不遜な客に対する苛立ちと、ハタチをこえても尚社会に順応し切れず同じ土俵に降りてしまう自分の不甲斐なさとが入り混じって終始もやもやとした気分のバイトであった。